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2008年12月27日 (土)

ベンツとは縁のない22歳ですが

今、卒業論文の参考に
ベンツについて書かれた本を読んでいます。

卒論テーマには関係ないのですが
おもしろいな、と思った話があったのでここに書いておきます。

ドイツの自動車価格には「工場渡し」という但し書きが付いている。
ディーラーでクルマを買う際には日本円だと約7万〜14万の
デリバリーチャージがかかるそう。
(日本で言うところの納車手数料)
日本人ならば、ここで納車手数料を払うと思うのだが、
ドイツ人は「じゃあ工場まで取りにいったらチャージはかからないんだね。」
と言って工場までクルマを取りにいく人が出てきたそうだ。
そこで

メルセデスとしても、こうしたユーザーの考えに理解を示し
1953年にはこの”自動車受取”を
「システム化してお客様をお迎えすることになった」
とエーマン氏は言う。
きちんとした受け付けやウェイティング・ラウンジを設け、
工場見学コースまで用意したのである。(p.13)

さらに、メルセデスはこの場をブランド・ロイヤリティを高めるチャンスと捉えて
計画的に発展させたそう。
そして現在ではドイツでのメルセデス・ベンツの販売台数の
三分の一が、工場受取になっていると言う。

しかしダイムラークライスラーは現状に満足しているわけではない。 (中略)カスタマー・センターでの顧客との接触をより 密なものにしようとしている。 たとえば、現在年間見学者20万人を超える 自動車博物館を、4年後までにもっとモダンに拡大改装する 計画を立てている。

『高級性』を活かした手法でおもしろいなと思いました。
車なんて安い買い物ではないし、
しかもメルセデス・ベンツ。
新車とのご対面は、購入者にとっては一種のセレモニーで
丁重で荘厳なほど嬉しいし気分も高まる。

私はもちろんそんな額の大きい買い物はしたことがない。
けれどこの間クリスマスに色んなブランド店をはしごして
思ったことのひとつに「せっかく高いお金を出して買うのだから
雰囲気の良い店(人でごった返してない店)で買いたい。」
ということがあった。

日常的にブランド品を買わない身としては
店員さんの丁寧なトーク、
ゆっくり見れるようにとテーブルに候補の商品を並べ
イスを用意してくれるその空間、
過剰包装気味の梱包、保証書などの説明
すべてが非日常で、儀式なのである。

これが○万円!?と思うような価格設定だが
品質やデザインのよさはもちろん
あの儀式で得た高揚感も値段の中に含まれているのでは
ないだろうか。

だからこそ、ごった返していない時に
ゆっくりと見たいものだ、と思った。

さて、話をベンツに戻すと
・価値のなかったものに、価値を見いだしたこと
(工場受取をブランドロイヤリティを高める武器として使った)
・顧客との接触時間を増やす工夫
(自社ブランドを客観視して、単純な工場受取から
自動車メーカーのテーマパークのように変化させた)
この2点がすごいな。と思いました。

自分とは接点がない業界のことを
こうやって知るのも勉強になるなー
などと思いつつ
早く卒論を書かなくては。

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